『育休代理』は育休に入る社員のスペアではない。派遣社員に求めすぎ問題。

派遣社員の困りごと
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育休代理とは

派遣のお仕事で『育休代理』『育休代替』というの募集がよくあります。

正社員の方で出産・育児に入られ1年~2年仕事ができなくなる人がおり、穴埋めに派遣社員を募集しているものです。

『一時的な人員の補充』が派遣社員の本来の存在意義であるため、よく見かける募集であります。

ただ、『育休代理』『育休代替』というネーミングセンスが本当に悪いので、

派遣社員を受け入れる企業が勘違いをし、派遣社員に必要以上の負荷をかけているケースをよく目にします。

 

 

育休代理は育休にはいる社員のスペアじゃない

『育休代理』という名前から、『育休に入る社員の代わりに仕事をしてくれる人』と認識をされがちですが、これは間違いだと思います。

派遣社員には平均で1か月~3か月の引継ぎ期間を設けられることがほとんどですが、この期間ですべての仕事を普通の派遣社員がマスターできるわけがありません。

一度、筆者が育休代理として派遣された際は、10年以上働いている主任で、組織の中心となる社員の育休代理を頼まれたことがありますが、頭の悪い企業でしたので主任の仕事を丸々引き継がせようとしてきました。

そんなことできる天才であれば派遣社員なんかしていません。

10年かけてマスターした仕事を筆者がたった数か月でマスターできるわけないですし、少し考えたらわかりそうなものですが、気づいてない企業ばかりでした。

本来ならほかの正社員が中心に育休に入る社員の仕事を分担して割り振りし、誰でもできるような簡単な作業を育休代理の派遣社員が請け負うのが利用的な形ではないでしょうか。

 

 

『育休の期間』働く契約ではない

育休代理の募集はだいたい育休社員が最短で復帰できる期間の募集であることがほとんどです。

実際に何度も育休代理をしてきた中で、予定通り契約が終了がされたケースは今までありません。

待機児童問題で育休が延期になったり、復帰できたとしても時短勤務なので人員不足が解消されなかったり、特に理由もなくそのまま働いてほしいと言われることもあります。

『育休代理』という名前からか、育休の社員が復帰するまで働いてくれる派遣社員だと考えている人が結構いますが、

普通の派遣社員と同じで3か月更新の有期雇用であることがほとんどです。

すんなり復帰できれば容赦なく契約は切られるのに、保育所が見つからなかったから予定よりも契約を延期してほしいなどそんな都合のいい話はありません。

派遣社員でも長期的に安定した仕事を探している人が多く、育休代理のような任期が明確な仕事はあまり人気がありません。

応募してくる人は短期的に働きたいという人も多いので契約延長を断られる可能性は高いです。

筆者は同じ企業で長く働く気はまったくないので、当初の予定以上の契約更新をしないのですが毎回驚かれ、中にはお怒りになる企業もあります。

派遣社員は3か月更新の有期雇用が基本です。契約の延長は双方の同意によって行われるものであり、怒られる筋合いはまったくありません。

 

 

結局育休代理とはなんなのか

筆者が考える育休代理とは、

『人員不足が発生している原因が、育休に入る社員がいることだと明確にされている』『育休社員の復帰予定があるため、任期が明確にされている』ということだけです。

あとはごく一般的な派遣社員と同じであり、3か月更新の有期雇用であることに変わりはありません。

育休代理で派遣社員として働いている方で『辞めたいけど育休に入っている人が戻ってくるまで辞められない』『育休の人の仕事をすべて覚えるのがしんどい』と大変責任感が強い方がたくさんいます。

なぜボーナスもでない、正社員より給料が少なく、必要がなくなれば契約が終了する派遣社員が、育休で仕事を休んでいる人と同等の仕事・成果を求めれるのでしょうか。

契約内容はほかの派遣社員と同じです。必要以上の責任感は必要ありません。

 

 
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