- 任期満了まで仕事をするのが基本
- やむを得ない退職理由とは
- 契約内容と異なる場合は即日退社できる
- 就業規則を確認する
- 法律を確認する
- すぐに会社を辞めたいときの言い訳
- 専門家の力を借りる
- 筆者が途中で契約破棄した話
任期満了まで仕事をするのが基本
派遣社員の契約は1か月、3か月、6か月更新が多いです。
派遣社員は派遣先のことをよくわからずに仕事をしなかればならないことが多いので、実際働いてみてすぐに辞めたくなるということは珍しくありません。
よほどの理由がない限り、基本的には任期満了までは勤めあげてほしいです。
今後の自分自身のためにもです。
派遣社員は、派遣契約の期間は働く義務があります。
残念ながら、やむを得ない理由がない場合を除き認められません。
パーソルテンプスタッフの場合、任期満了前に自己都合退職し、業務に支障を生じさせた場合、減給および出勤停止に処するとされています。
ほかの派遣会社でも、同じような就業規則が設けられています。
実際に減給された例は聞いたことがありませんが、同じ派遣会社から新しい仕事を紹介をしてもらうことは難しくなるでしょう。
あまりおすすめはしませんが、派遣社員が契約期間中に辞める段取りをご紹介します。
辞める意思を伝えるのは派遣先企業ではなく、派遣会社にしてください。
やむを得ない退職理由とは
しかしながらやむを得ない理由の場合は即日退社することができます。
病気・入院することになった
家族の介護が必要になった
この辺りの理由であれば、問題なく退社が認められるでしょう。
契約内容と異なる場合は即日退社できる
任期満了前に退社を考える理由は、「思っていた内容と違う」というものが多いのではないでしょうか。
残念ながら、契約内容と実際の業務が違うことはよくあります。
契約内容と異なる場合は、即日退社することが派遣法で認められています。
あくまで法律の話であって派遣会社との関係は悪化しますので、まずは派遣会社に相談するのが得策でしょう。
契約内容と仕事内容が齟齬が起きる原因として
①派遣先が派遣法を理解しておらず、契約外の仕事を依頼している。
②派遣会社が業務内容を理解しておらず伝え間違えている。
就業前に顔合わせがあるので、①のケースが多いです。
このケースの場合は、まずは派遣会社の担当者に相談し改善をお願いしましょう。
問題解決に早急に動くのが派遣会社の義務です。
②の派遣会社の説明が間違っていた場合や、派遣会社が解決に向けて動いてくれない場合は、今後その派遣会社を利用する価値はないので無理やり辞めてもいいかもしれませんね。
就業規則を確認する
派遣会社に相談し、改善をお願いしても必ずしも問題が解決するわけではありませんし、辞めたい気持ちは変わらないこともあります。
やむを得ない理由がない限り、契約期間中にきれいにやめることはほぼ不可能だと思っておきましょう。
決意をしたら、会社の就業規則を確認しましょう。退職の際の規則が記載されているはずです。
パーソルテンプスタッフの場合、退職する少なくとも30日前に申し出て会社の了承を得なければなりません。
ほかの派遣会社だいたい同じです。
就業規則の退社期間を務められそうなら、勤めたほうがいいです。
これで最低限の就業規則を守ることができます。派遣会社や派遣先に迷惑をかけることには変わりませんが、まだましなほうです。
派遣会社からの印象は悪くなりますが、退社理由次第でまだ次の仕事を紹介してもらえる可能性はあります。
法律を確認する
退社まで１か月も我慢して続けることができなかったり、派遣会社に退社を認められないケースもあります。
民法627条により雇用の期間を定めていない場合、退職届をだしてから2週間で会社を辞められるとなっていますが、
派遣社員の場合期間を定めた雇用なので、この民法は適応されません。
・任期満了で辞める
・就業規則を守り辞める(1か月前に申し出)
・双方の合意で辞める
最後の双方の合意にかけるしかありません。
ここまで来たら、今の派遣会社は二度と使えない覚悟で退社しましょう。
派遣会社は日本にはたくさんありますし、会社を変えればいいだけの話です。
会社は一度に何社もの派遣会社に仕事を依頼するので、仕事の選択肢もさほど狭まりません。
すぐに会社を辞めたいときの言い訳
・毎日通勤するのが体力的に厳しい
二度とその会社に関わらない覚悟があるなら、使えます。体調的に問題ある人に無理やり来いというのは難しいです。
・正社員の仕事が決まった
派遣社員から正社員になることは喜ばしいことです。この理由なら納得してもらえるでしょう。
納得してもらえなくても無理やり辞めましょう、自分の人生の方が大事ですから。
専門家の力を借りる
どうしてもすぐに辞めたい気持ちも分かりますし、派遣会社に辞めることを伝えることが苦手な人もいるでしょう。
最後の奥の手ではありますが、退職代行の専門家に頼るのもいいでしょう。
バックレても、鬼ような電話が来ることは間違いないです。緊急連絡先に連絡されて家族に迷惑をかけたり、怒られたりするでしょう。
派遣会社によっては自宅まで、押しかけてくることもあります。
退職代行会社に任せてスマートに退職してしまいましょう。
筆者が途中で契約破棄した話
筆者は明示書内容と実際仕事内容が異なったため契約破棄したことがあります。
明示書に示された労働時間8：00-17：00となっていましたが、
初日15分前に出勤すると
「今日は免除するが、明日からは30分前に来て清掃をしてから業務にかかること」と
とんでもない要求をされました。
筆者は朝は苦手なので8時出勤でもぎりぎりかな。。と感じていたのに、7時30分に出勤しろというのはたまったものではありません。
しかも、30分間の掃除は社員の善意で行っており、就業時間ではなく無給で行うというのです。
契約外の内容であり、しかも無給というのは納得がいかないので派遣会社の営業に即刻連絡をし、派遣先企業との話し合いの場を設けられました。
筆者としては、契約通り8時の出勤、清掃は参加しないことを要求しましたが、
派遣先指揮命令者は
「正社員はもちろん、筆者以外の派遣社員も全員清掃に参加してるからするべき。
１人だけ清掃を免除するのは、ほかの社員から不満がでる。
ほかの社員にも給料はだしてないから給料も支払えない。」
つまりは、契約外で無給だけど清掃に参加しろ、参加しないと肩身の狭い思いするぞってことです。
派遣法だけでなく、労働基準法も堂々と違反するクズ会社っぷりです。
話し合いに立ち会った派遣会社営業も唖然としていました。
派遣先企業のブラックさ派遣営業も理解してくれたため、
契約と異なる業務内容であったため即日契約破棄し、任期満了前に辞めることができました。
そして、同じ派遣会社から問題なく新しい仕事を紹介していただいています。
