一人事務員で働くこと
小さな会社や小さな支店であると営業社員+事務員が1人のような一人で事務の仕事をこなすことを求められる仕事があります。
周りにほかの従業員がいる場合でも、1人で業務をする仕事につくことに不安を感じる人もいるかと思います。
筆者が実際に零細企業の一人事務員として派遣社員として働いて感じたメリット・デメリットをお伝えいたします。
一人事務員のメリット
自分のペースで仕事ができる
周りの人とコミュニケーションをとりながら仕事をする必要はあまりなく、自分のペースで仕事をすることができます。
一人事務では代わりに仕事をしてくれる人がいませんが、自分でスケジュール管理さえできれば好きな時に休暇をとりやすいです。
煩わしい人間関係がない
一人事務では人とコミュニケーションをとらないでよい分、煩わしい人間関係もありません。お昼ご飯も基本的に一人でとることが多いと思います。
会社の人とは必要以上に仲良くなりたくない人にはおすすめです。
業務内容が楽なことも多い
『十分に1人でも事足りる仕事』であるため、事務員が一人なわけです。
すべての会社に当てはまるわけではありませんが、1人もいないのは困るけど、1人でも時間を持て余す仕事であることも多いです。
筆者の場合はまさにこのパターンの仕事に当たり、8時間勤務ではありますが、実際に仕事をする必要があるのは2時間程度です。
のこりの時間は結構自由に過ごさせてもらっています。
一人事務員はかなり割のいい仕事のパターンもあります。
一人事務員のデメリット
困ったときに仕事を教えてくれる人がいない
一人で仕事をすることになるので、仕事を教えてくれるのは前任者のみになります。
ほかに支店がある会社であれば電話などで確認することができますが、小さな会社で支店がない場合は本当に教えてくれる人がいません。分からないことがあれば自力で解決するしかないです。 そのため一人事務員の場合、普通の会社員より『自己解決力』が求められます。 筆者は零細企業で総務をしているので社会保険や税金に係る手続きをしています。毎年のように社会保険制度は変更されます。誰かが教えてくれるわけでもなく自分で勉強しないと対応できないので、一人事務員は『学習能力』も問われると思います。
雑用が多い
大きな会社であれば、掃除員などを雇っていることが多いので雑用は少ないですが、小さな会社・支店では社員が自らしなければならないことが多いです。
そして雑用はなぜか事務員に押し付けられがちです。
トイレ掃除や室内の掃除機掛け、窓ふきなどの掃除全般、草むしりなどもある会社もあります。
古臭い会社では社員へのコーヒーやお茶を出す、食器を洗う仕事があるような会社もありました。
代わりがいない
当たり前ですが、休んだからといって変わりに仕事をしてくれる人はいません。
自分のしりぬぐいは自分でするしかありません。
トイレが共同
会社によりますが、小さな建物のことが多いのでトイレが共同の可能性が高いです。
女性にとって男性と同じトイレは不快に思う人もいると思います。特に汚物の処理に気を使います。
正社員と同じ仕事内容
派遣社員として一人事務員をする場合限定の話になりますが、派遣社員でもすべての仕事を一人でこなさないといけないので、業務内容は正社員と変わりません。
正社員のほうが給料がいいことが多いので、派遣社員として勤めるのは損する可能性があります。
こんな一人事務員の会社は危険
一人事務員は仕事さえできるようになってしまえば、気楽な仕事なので会社でのなれ合いが嫌いな人にはおすすめの仕事です。
問題になるのは一人で一人前に仕事ができるようになるまでです。
引継ぎ期間が短い
1人事務員の場合、前任者からの引継ぎ期間中にほぼ100%の仕事を覚えておかないとあとで困るのは自分です。
管理職や人事の中には事務の仕事をしたことがないにも関わらず『事務は簡単だから引継ぎ期間は短くてもいい』と考えている馬鹿なひともいます。
できれば、1年くらい引継ぎ期間がほしいところですが、最低でも半年はある会社が安心です。
前任者が無責任
前任者がまともな引継ぎをしてくれない、引継ぎ資料を作っていない、教え方があまりにも下手すぎる、そりが合わないなどは少し危険に思います。
会社を辞める人は、そのあと会社がどうなろうが関係ないと考えるのは必然的ですがあまりにも非協力的な場合、前任者が辞める前に会社を去りましょう。
前任者が退職してしまったあとだと、あなたが業務の全責任を負うことになります。
社会保険に加入する前であれば職歴にも傷はつきません。見切りははやいほうがいいです。