働く女性の権利である育休
企業に雇われている働いており、雇用保険に加入している人は正社員だろうとパート・アルバイトであろうと育休をとることができます。
育休中は育児休業給付金をもらうことができ、出産前の給料や育児休暇の期間にもよりますが、フルタイムで働いていた人であれば100万円~200万円程度もらえることになります。
子育てなにかと物入りになる時期、仕事がどうしてもできない時期にこのお金がもらえるのともらえないのでは本当に大きな差がでます。
転妻の育休の取得は困難!?
育休は雇用保険に加入しており、正社員だろうとパートや派遣社員のような非正規社員であろうと条件を満たすことが誰でも取得することができる権利です。
転勤族の場合、自分の意志と反して退職をせざるを得ない状況になることがあるので、育休を諦めなければならないこともあります。
細かい条件はありますが、大まかには下記の条件です。
育児休業給付金がもらえる条件
■育児休業を始める2年前に雇用保険に加入している期間が12か月以上あること。
■育児休業が始まる時点で退職する予定がない人
妊娠中に引っ越しがあると条件が満たせない
育休取得を目指して仕事をしており、妊娠中に転勤・引っ越しが決まってしまった場合、その時点でその職場は退職になってしまいますので、残念ながら育休を取得することができなくなってしまいます。
育休中に引っ越しがあると手当打ち切り!?
そもそも育児休業給付金というのは【職場に復帰することが前提】でいただけるものです。
その時の職場で育休がとれたとしても育休中に、転勤が決まり通勤が不可能な場所に引っ越しが決まると、
基本的にその職場は退職になるので、育児休業給付金もその時点で打ち切りになってしまいます。
派遣社員ならなんとかなる可能性がある
転妻が転勤に帯同しながら、育休を取得するのは転勤により勤務継続ができなくなる可能性があるため難しいです。
しかしながら派遣社員であれば、育休を取得できる可能性がでてきます。
妊娠中に転勤があった場合
派遣社員として働く場合、派遣先の企業が変わったとしても雇用主の派遣会社が同じであれば、継続して勤務しているとみなされます。
全国に支店がある派遣会社であれば、引っ越し後転勤先で派遣先が見つかれば継続勤務とみなされます。
派遣先と派遣先の契約期間の空白の期間は派遣会社にもよりますが退職月の翌月中に次の派遣先で就業開始できると継続勤務扱いになります(所属派遣会社に要確認)
妊娠中の人を採用してくれるか?という問題はありますが、ほかの企業では確実に育休がとれなくなるケースでも派遣社員であれば望みがつながります。
育休中に転勤があった場合
育休に転勤があった場合でも、転勤先の土地に所属している派遣会社の支店さえあれば、その支店から育休復帰後の仕事を紹介してもらうことができます。
引っ越しがあっても職場に復帰できる合理的な理由になりますので、退職する必要もありませんし、育児休業給付金が打ち切られることもありません。
転妻の育休取得はまだまだ狭き門・・・
転勤族で引っ越しのタイミングがわからないこと、妊娠は必ずしも計画通りにいかないことを考えると、育休取得条件はかなり難しくなります。
また、転妻でも比較的育休が取得しやすい働き方の派遣社員であっても、有期雇用契約なので計画通りにはいかない可能性があります。
>>派遣社員でも産休・育休をとる権利はあるが、現実的な取得条件は厳しい
転勤時期・子供を授かる時期・派遣契約の更新の有無など不確定事項が3つも重なりどれか1つでも間違えてしまうと育休をとるのが難しくなります。
いろいろ問題がある転勤制度ですが、育休にも影響がでてきます。
とはいっても初めから諦める必要はなく、筆者は夫の転勤先で派遣社員として働きながら産休・育休をとれるようになりました。
転妻でも育休をとれる可能性を残す方法
派遣社員で仕事を探す
いつのタイミングで転勤を命じられても対応できるように、全国に支店のある派遣会社から仕事をすることをおすすめします。
育休取得目的だけではなく、転妻と派遣社員としての働き方は相性がいいです。
育休取得条件を満たせるように妊活
育休を取得するには最低でも12か月以上継続して勤める必要があります。
就職してからすぐの妊娠では育休取得の条件を満たすことができませんので、就職して6か月は妊娠しないようにする必要があります。
転勤の時期が決まっている人(毎年4月など)はそのあたりも考慮できたらいいと思います。