「派遣社員は雇用も収入も安定せず、先行き不安なもの」というイメージを多くの人が持っています。私もそのひとりでした。
しかしながら実際働いてみたら、正社員のころよりも派遣社員の今のほうが生活の幸福度が断然高いです。
気持ちに余裕ができて、人にやさしくできるようになりました。
夫婦喧嘩もぐんと減りました。
人それぞれ合う、合わないがあると思いますが、派遣社員としての働き方のメリットとデメリットをまとめてみました。
派遣社員のメリット
仕事の責任が小さい
派遣社員は【社外からきたお手伝いさん】なので、ミスが許されない重要な仕事を
任されることはまず、ないです。
派遣社員は社外の人間であるため、企業秘密に触れることはまず任されることはありませんし、何かトラブルが起きた際も、正社員の方が解決してくれます。
ストレスを貯めたり、神経をすり減らすような仕事をしなくて済みます。
正社員の時は、任された仕事が終わるまで帰れなかったけど、今は正社員の方に任せて毎日定時上がり
あまり怒られない
いい意味で派遣社員は【社外の人】です。そして、派遣社員の仕事ぶりに大きな期待を持っている人は少ないです。
ミスや不手際があったとしても、社外の人にきつく怒るような人はほとんどいません。
そのため、正社員よりも派遣社員の方がやさしく接してもらいやすいです。
また、期待値が低いため、正社員では 当たり前の仕事をこなしただけで、すごく褒めらたり、感謝されることがあります。
飲み会が断りやすい
正社員であれば、半強制的に参加させられるような飲み会も派遣社員であれば、不参加でも文句をいう人も少ないでしょう。
無理に参加を強要されることはありません。
仕事も期間限定なものなので、今後の人間関係などのあまり心配がありません。
苦痛だった会社の飲み会の参加。派遣社員なら簡単に断れる
私用で休みやすい
派遣社員に任される仕事は誰にでもできて変わりがきく仕事。
休みたいときに有給をとりやすいです。
誕生日、結婚記念日は必ず休んでいます。連休に有給を足して旅行も行けます。
産休育休が取りやすい
条件を満たすことができれば、派遣社員でも産休・育休の取得が可能です。
正社員が産休・育休を取得する場合、休暇中の周りの社員への負担や、今後の出世への影響がどうしても気になります。
しかし、派遣社員の場合は自分の代わりに誰かが仕事を負担してくれているわけではありません。育休復帰後は新たな派遣先に派遣される場合がほとんどです。
▼派遣社員の産休・育休についてはこちら▼
派遣社員のデメリット
年収が少なくなる
正社員の平均年収は約500万円だと発表されています。
それに対して派遣社員の平均年収は約300万円。
正社員との平均年収の差は、約200万円になります。
派遣社員はボーナスがないこと、出世が見込めないことが主な原因 です。
私自身も年収は150万円ダウンしています。
しかし、正社員のころは残業が多く、労働時間が全く違いますし、私には出世欲もありません。
年収は下がっても、プライベートを優先できる現状に満足しています。
交通費は自己負担
派遣社員は福利厚生が少なく、家賃手当、家族手当等は当然ありません。
特に問題になるのが、派遣社員は交通費は自己負担であることが多いです。
私の場合、1万円自己負担しています。
自宅から、交通費が掛からない場所に勤務するなど、解決策はあります。
健康診断で有給消化
健康診断の受診は義務なので派遣社員でも受けることができます。受診料も派遣会社が持ちます。
しかし、正社員のころは業務時間内に受けることができることが多いですが、派遣社員は時間外に受けなければなりません。
派遣会社の担当の方に
「健康診断の際は有給とっていただいて大丈夫ですよ~♪」
とおそらく優しさで言ってくれましたが
「健康診断を受けるのに有給消化しないといけないの!?」
とびっくりしました。
祝日で月収が減る
時代が平成から令和に移り変わる際のゴールデンウィークの10連休。
月給制の正社員であれば、休みは増え、うれしいと感じた方がほとんどだったと思います。
時給制の派遣社員は、休日の分ごっそり給料が減ってしまいます。
ゴールデンウィーク、お盆休み、お正月休み、日数が少ない2月はどうしてもお給料が少なくなってしまいます。
派遣社員も悪くない
正社員のころは【仕事をするために、休む】という典型的な日本人の働き方をしていました。
負う責任、こなす仕事量に対して対価が少ないと感じ、社会の理不尽さに精神をすり減らしていました。
多種多様な働き方がある中で、派遣社員は正社員になることができなかった人がつく仕事ではなくなりつつあります。
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